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滋賀県歴史遺産の魅力ーーーB.安土・五個荘・甲良・多賀編

 第2回の歴史遺産散策会は7月7日(土)AM10:00 JR安土駅からスタート。
題して「清盛・景清・道誉 つわものどもの謎と足跡を訪ねて」。

 当日のコースと主な見所はは次の通り。

① 安土・浄厳院 : 楼門・本堂・本尊阿弥陀如来像(重文)、信長の創建による。安土宗論の舞台。
② 沙沙貴神社  : 近江源氏佐々木氏の氏神。 
③ 景清道 : 東山道から繖山々麓を抜け浄厳院の門前を通る裏道。
④ 教林坊 : 聖徳太子の創建によるとされる。小堀遠州作といわれる庭園と秋の紅葉は特に評判。
⑤ 五個荘・金堂地区 : 近江商人発祥の地「てんびんの里」といわれ、近江商人の本宅が立ち並ぶ。
⑥ 勝楽寺 : 京極高氏(道誉)が菩提寺として創建。道誉の墓、肖像画(重文)がある。
⑦ 敏満寺城跡 : 名神高速多賀サービスエリア(上り線)内に櫓台、空堀、門跡などの遺構。
⑧ 多賀大社 : 古事記にも出てくる古社。伊邪那岐命、伊邪那美命を祀る。

 ポイントごとの見所を紹介しよう。

① 安土・浄厳院 : JR安土駅より徒歩10分

・信長の創建による浄土宗の名刹。江戸時代には浄土宗の近江・甲賀の総本山として808ヶ寺の末寺を
 持つ大寺院となった。
・楼門・本堂(室町後期)・本尊阿弥陀如来像(丈六・平安)はいずれも重文。
・安土宗論の舞台として有名。
・大きな赤い楼門はJRからも見える。この日は安土町のゆるキャラ「らんまる君」も同行してくれた。
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② 沙沙貴神社  : 

・中世近江を支配した近江源氏佐々木氏の氏神。
・茅葺の豪壮な楼門、その左右に広がる回廊、拝殿、本殿、中門、透塀、権殿が整然と配置されている。
 が、楼門が拝殿・本殿を結ぶ線上になく、少しずれているのは何か意味が???
・分銅状の願い石や佐々木の系譜という乃木希典手植えの松とか「なんじゃもんじゃの木」などもある。
・らんまる君の同行もここまで。
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③ 景清道 : 東山道から繖山々麓を抜け浄厳院の門前を通る裏道。
          平安末期の武将・平景清が尾張から京都へ行く際に通ったからともいわれる。

④ 教林坊 : JR安土駅よりタクシーで10分

・聖徳太子の創建によるとされる天台宗寺院。観音正寺の子院10坊の一つで、唯一現存する寺院。
 一時無住となり荒廃したが現住職の努力で復興したという。
・小堀遠州作といわれる池泉鑑賞式庭園は、付書院から眺める「掛軸庭園」の仕掛と共に見事。
 秋の紅葉も特に評判である。
・表門から書院にいたる竹林の小道は、しっとりとして心を落ち着かせてくれる。
 門をくぐった瞬間から癒しの世界にいざなってくれる仕掛に満ち満ちているようだ。
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⑤ 五個荘・金堂地区 :JR能登川駅からバス(八日市行き)10分「プラザ三方よし」下車 

・近江商人発祥の地「てんびんの里」といわれ、社寺を中心に近江商人の本宅が立ち並ぶ。
・平成10年国の「重要伝統建造物群保存地区」に選定されたが、その選定理由を見れば町の特徴が一気に
 よく分かる。すなわち、「金堂の町並みは古代条里制地割りを基本に大和郡山藩の陣屋と社寺を中心に
 形成され湖東平野を代表する農村集落で、加えて近江商人が築いた意匠の優れた和風建築群の歴史的 景観を保存し、わが国として価値が高い」ということである。
・近江商人の中では一番後発の五個荘商人は、江戸後期から近代にかけて呉服や綿・絹製品を中心に
 全国に商圏を広げた。 
・白壁・舟板張りの土蔵や屋敷の続く町並みだけでなく、集落内の水路は各家に引き込まれ「いれがわと」や 「あらいと」などが設けられ、人々の暮らしに密着している様子も覗える。
 正に100年タイムスリップしたような雰囲気にさせられる。
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⑥ 勝楽寺 : ・JR河瀬駅または近江鉄道尼子駅から「金屋行」または「萱原行」バスにて「金屋」または「正楽寺」下車、徒歩10分
          ・近江鉄道バス・他が神社前から「萱原行」バスにて「正楽寺」下車、徒歩10分 

・京極高氏(道誉)が菩提寺として創建。道誉の墓、肖像画(重文)、本尊大日如来像(平安・重文)がある。
・道誉は、婆裟羅大名としてその派手な言動が取り上げられ勝ちであるが、茶道・華道、連歌にも通じ能楽や 狂言にも理解を示した優れた文化人でもあった。
・室町幕府の要職を勤めたことから、本拠地を柏原(現米原市柏原)から当地へ移転させ、亡くなるまで此処 を本拠とした。
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⑦ 敏満寺城跡 : 名神高速多賀サービスエリア(上り線)内に櫓台、空堀、門跡などの遺構。

・敏満寺は名神高速多賀サービスエリア周辺に存在したとされる寺院で、平安末から記録に現れ、鎌倉末
 には巨大な本堂や30棟を超える諸堂が立ち並ぶ大寺院であった。その後、浅井長政や織田信長の攻撃  を受け胡宮神社と寺坊の福寿院を残して廃絶した。
・城郭遺構は、それらの戦いの中で、防御施設として築かれたものと考えられている。
・EXPASA(エクスパーサ):
 下り線多賀SA内にあるショッピングセンター。地元の住人によれば“今、多賀で一番の繁華街”とのこと。  食堂・レストラン・スイーツ・みやげ物の店などなど。評判は、ラーメン屋とおかき屋だとか。 
 外の駐車場に車を置いたままで敏満寺城跡も胡宮神社も行けるし、都合の良いスポット。

⑧ 多賀大社: JR彦根駅(乗換)近江鉄道彦根駅から「多賀大社前駅行」(15分)、終点下車徒歩10 
           JR彦根駅から湖国バス多賀線にて「国道多賀大社」(20分)下車すぐ

・古事記にも出てくる古社。伊邪那岐命、伊邪那美命を祀るため、「お伊勢参らばお多賀へ参れ、お伊勢
 お多賀の子でござる」という俗謡が伝えられている。
・延命長寿、縁結びの神として多くの信仰を集め、東大寺再建の僧・重源や武田信玄、豊臣秀吉なども祈願
 したことが社伝に残されている。
・境内には宝物殿、太閤橋、寿命石、奥書院庭園など多くの文化財や伝承を有している。
 外観だけでなく、拝殿からグルッと廻った回廊を経由して奥書院庭園も是非見ておきたいポイント。
・お守りは、「お玉杓子」や「おたまじゃくし」の語源になったといわれる「お多賀杓子」。
 お土産は、「糸切り餅」。元寇の戦勝に謝し奉納したとされる、長く延ばし赤青3本の線の入った餅を糸で
 切ったもの。店頭からは餅を蒸す蒸篭の湯気が景気よくあがり、人の気を引く。さっぱりした程よい甘さは
 渋めのお茶でいくつでも食べられる。
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*あけぼのパーク多賀 : 彦根駅から湖国バス多賀線「あけぼのパーク多賀」(20分)下車すぐ
   
・正式名称は「多賀の自然と文化の館」という地域の自然と文化をテーマにした総合博物館。 
・町内で発掘された「あけぼの象」の全身骨格の展示がある。
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by ganchagg | 2012-09-03 01:57


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